欧州連合: 使い捨てプラスチックの禁止が発効

2022-03-22 16:02

2021 年 7 月 2 日、使い捨てプラスチックに関する指令欧州連合（EU）で発効しました。この指令は、代替品が利用可能な特定の使い捨てプラスチックを禁止しています。「使い捨てプラスチック製品」とは、全体または一部がプラスチックでできており、同じ目的で複数回使用するために考案、設計、または市場に出されていない製品と定義されています。欧州委員会が発表したガイドライン、使い捨てプラスチック製品と見なされるものの例を含む。(指令第 12 条)

その他の使い捨てプラスチック製品については、EU 加盟国は、国内の消費削減措置、ペットボトルの個別のリサイクル目標、ペットボトルの設計要件、消費者に通知するためのプラスチック製品の強制ラベルを通じて使用を制限する必要があります。さらに、この指令は生産者の責任を拡大するものであり、生産者は廃棄物管理のクリーンアップ、データ収集、および特定の製品の意識向上の費用を負担しなければならないことを意味します。EU 加盟国は、2024 年 7 月 3 日から適用されるボトルの製品設計要件を除いて、2021 年 7 月 3 日までに措置を実施する必要があります。 (第 17 条)

ディレクティブは、 EUのプラスチック戦略そして「[EUの]循環経済への移行を促進する」ことを目指しています。(第1条)

使い捨てプラスチックに関する指令の内容

市場禁止

この指令は、以下の使い捨てプラスチックを EU 市場で販売することを禁止しています。

綿棒
カトラリー（フォーク、ナイフ、スプーン、箸）
プレート
ストロー
飲料マドラー
風船に取り付けて支える棒
発泡ポリスチレン製の食品容器
発泡スチロール製の飲料用容器（キャップとふたを含む）
カバーと蓋を含む発泡スチロール製の飲料用カップ
オキソ分解性プラスチック製の製品。(附属書、パート B と併せて第 5 条)

国民消費削減対策

EU 加盟国は、代替手段がない特定の使い捨てプラスチックの消費を削減するための措置を講じる必要があります。加盟国は、措置の説明を欧州委員会に提出し、公開する必要があります。このような措置には、国の削減目標の設定、消費者への販売時点での再利用可能な代替品の提供、または使い捨てプラスチック製品への課金が含まれる場合があります。EU 加盟国は、2026 年までに、これらの使い捨てプラスチックの消費を「野心的かつ持続的に削減」し、「消費の増加を大幅に逆転させる」ことを達成しなければなりません。消費と削減の進捗状況を監視し、欧州委員会に報告する必要があります。（第4条）

ペットボトルの分別収集対象と設計要件

2025 年までに、市場に出回るペットボトルの 77% をリサイクルする必要があります。2029 年までに、90% に相当する量をリサイクルする必要があります。さらに、ペットボトルの設計要件が実装されます。2025 年までに、PET ボトルは製造時に少なくとも 25% の再生プラスチックを使用する必要があります。この数値は、すべてのボトルで 2030 年までに 30% に上昇します。(第 6 条第 5 項、第 9 条)

ラベリング

生理用ナプキン (パッド)、タンポンとタンポンアプリケーター、ウェットティッシュ、フィルター付きのタバコ製品、ドリンクカップには、パッケージまたは製品自体に「目立ち、はっきりと判読でき、消えない」ラベルを付ける必要があります。ラベルは、製品の適切な廃棄物管理オプションまたは避けるべき廃棄物処理手段、ならびに製品中のプラスチックの存在およびポイ捨ての悪影響を消費者に通知する必要があります。(第 7 条第 1 項、付属文書、パート D と併せて)

拡張プロデューサー責任

生産者は、以下の製品に関する意識向上措置、廃棄物収集、ごみの清掃、およびデータ収集と報告の費用を負担する必要があります。